国体に思う
全国各地の仲間に会えるのが国体のいいところだと昨日書いたが、
それは単に個人的なものに過ぎない。
国体競技役員をやっていながらこんなことを書くのもどうかと思うが
国体によってもたらされるものは果たして何だろう。
何をもって「成功」と言えるのか、そんな話にもなった。
各県山岳連盟にとって、何かプラスになるものはあるのだろうか。
山登りをしている選手はほとんどいない。
クライミングジムでかき集めたフリークライマーを岳連に加盟させて
強化選手として出場させるのもどうかと思うが
仮にそれを可とするなら、その選手たちが
山に関わるようになるかどうかが一つのメルクマールだと思う。
取り組みの中で組織の活性化を計るというテーマは根本にある。
しかし現実的には、その場しのぎのやっつけ仕事になりがちだ。
何しろ47都道府県の持ち回りだから47年に一回のイベント。
たいていの人が一生の内一回しか経験しない。
僕は愛知国体を経験しているから、今回二回目だった。
愛知国体の場合は「ブッポーウオール」という施設が残り
その後の岳連講習会のほとんどがそこで行われた。
だから岳連の運動に間違いなくプラスになったと思う。
(その後その施設は撤去された)
今回の山岳競技、何が岳連や日山協のプラスになっただろう。
特に主管となった県岳連がその点を掘り下げ
来年の東京に引き継ぐことが大事なことだと思う。