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2013年06月27日

W杯をめぐって

コンフェデレーションズカップのブラジルが揺れている。

ブラジルはこの数年で目覚しい経済成長を遂げ、いわゆる
「貧困層」と言われる人たちが激減したというが
それでも今、インフレの中で国民の不満がW杯に向けられている。
そのスローガンは「W杯より教育や福祉」というものが多い。

ペレやロナウドなど、スラム街の悪い足場で鍛えられた貧困層出身の
選手が活躍した時代、サッカーは貧困層の希望だったと言われる。
それが今、“富裕層のスポーツと化した”という「サッカー観」の
変化が反政府デモの根底にあるらしい。

国民に広く支持されたスポーツの祭典であって欲しいが
様々な不満が政治に直結しているのがよく分かる。

ついこの前は、パキスタン・ナンガパルバート(8125m)
ベースキャンプをタリバンが襲い、少なくともウクライナ人
5人、中国人3人など10人が殺害された。

僕がK2に行った頃、インド軍に対して圧倒的に軍事力で
差をつけられているパキスタン側が、外国の登山隊が
その国境に近い山に入ることを宣伝することでインド軍の
砲撃を牽制していたと聞いた。
いわば、登山者はつかの間の平和の使者だったわけだ。

今回の攻撃はタリバンナンバー2が米の無人攻撃機による空爆で
死亡したことへの報復だという。とんだとばっちりだが
登山もやっぱり政治に左右されるのは違いない。

W杯を巡って命が失われるようなことが起きないよう祈るばかりだ。

〈スポーツも平和であってこそ〉
W杯をめぐって

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:34│Comments(0)雑感
 
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