ラテルネ瀧根の登山塾

自立・貢献・優しいの３つが、我が子への期待のベスト３らしい。
子どもは希望。「這えば立て、立てば歩めの親心」はよく分かるし
その先にこうした期待を持つのも、また当然のこと。

確かこの前ＴＶで見たのだと思うが、我が子に字を教えようとした親が
ちょっと考えたらしい。「字なんて知らない間に覚えてしまうもの」
むしろ知らない時間があっという間に終わってしまう。
字を知らない時を大事にする意味があるのではないか、と。

やがて子が読んでくれる絵本は、字が読めなくとも相当正確なもの。
それは字で覚えているのでは決してない。

うろ覚えで申し訳ないがそんなＴＶを見て
その親の、発想の素晴らしさにちょっぴり感動した。

子どもは例え字を知らなくても、好きな絵本を何度もせがむもの。
大人がこれはと思って買い与えるものとは全然違う価値観を持ち、
こんなのが面白いの？と思うようなものを好むのもよくある話。

そんな世界で想像力を膨らませて空想の世界を創っている。
大人の「教育的」な思いなんて浅はかなものかもしれない。

その年代に合わせた教育的なお勧め図書（絵本）なんてのを
知り合いにプレゼントしていた昔が恥ずかしい。

もうすぐ孫が来てくれる。それを楽しみに、ネットで
つい買い物かごに入れてしまった「教育玩具」を取り消した。
思いつきの「発想の貧困」、常にまとわりついている。

心から喜んでくれる本物の「遊び」をプレゼントしよう。
きっと心に残るものが生まれるはず。

〈木漏れ日がきれいな桂の葉〉