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2013年07月02日

楽しい登山を

「有意義で安全な体験模索」との新聞記事が目に止まった。
今日、昆虫を捕まえたことのない子どもが何と41%にも及ぶらしいが、
文科省はそんな自然の中で遊ぶ子どもの減少に危機感を持ち
自然活動を推奨。しかしそこには事故がつきもので、
試行錯誤しているという記事だった。

たまたま一昨日、滝のガイドに聞いた話を思い出した。
このシーズン、小学生を御岳に引率するらしいが
山小屋に一泊させると夜中に何かあった場合対処できないということで、
日帰り登山を強行するのだという。

連れられていく子どもたちにしてみれば辛いだけ。楽しい思い
なんてどこへやら・・・というのは容易に想像できる。

大学山岳部による「しごき」のイメージが、どれだけ悪い印象を与え
若者の山離れが進んだことかを思うまでもない。

そんな事を、文科省の方針だからやらざるを得ないという
現場の苦悩もあるのだろうが、何か変だ。

自然体験をした子どもは理科で10ポイント、国語で2ポイント正答率が
高いというような「教育的効果」はどうでもいいが、
子供が山を(自然が)嫌いになるような現実を生み出している
という視点を、はたして文科省は持っているだろうか。

学校が親という「クレーマー」に萎縮し、指導要領との狭間で行なう
「やっつけ的」な「教育」で、失われるものは意外と大きいかもしれない。

楽しかったな、また行きたいな・・・そんな子どもの声を聞ける
自然活動であって欲しいものだ。

〈楽しい登山(一番左が僕)〉
楽しい登山を

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:08│Comments(0)雑感
 
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