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2015年03月24日

何がいいのか

夕方のデブリだらけの沢筋の下降。日射でたっぷり水分を含んだ雪
が落ちてこないという保証は全くないが、昼間のキノコだらけの斜面
のトラバースよりは遥かに気が楽だ。

〈デブリだらけの沢筋〉
何がいいのか

辛いのはその下降、足首を酷使する。ずぼったりしながら先行してく
れるM君に感謝しながら進むが、なかなかついていけない。途中出
てきた下からの踏み跡にホッとしたのも束の間。それを辿るためには
どうしても内股にせざるを得ない。雪が柔らかければいいが、既に固
く締まっているからそれを強制される。僕の右足首はガニ股、外傾し
たまま固まっているから、それが辛い・・・。

一昨日は、珍しく温泉に入らず帰ってきた。元さんの家の近くの「みみ
ずくの湯」を始め、白馬から大町にかけては温泉がいくつかある。大
好きな「葛温泉」、松本から上高地の間の「坂巻温泉」にも目をくれな
かったのは、その右足首のせいだった。

毎回悪い癖だとは分かっていても、弱点の右足首を入念にアイシン
グしないまま風呂に浸かって腫らしてしまう。山が終わりさえすれば、
とついいい加減になってしまうのだ。家に着く頃は松葉杖が要るくら
いになってしまって毎回「あらあら」と言われてしまう。

「家で足首に冷水をシャワーしたまま湯船に浸かろう」・・・ただその
一念で帰ったお陰で、車から荷物を降ろし片付けることまでできた。
そしてとても人には見せられない不細工な格好で入浴。

旨いものや金塊がそこにあるわけでなく、常に寒い・辛い・寝られな
い・危険といった中にある登山。それに加え、最後には必ず痛さを
伴うそれの、何がいいのだろうと改めて笑ってしまう。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:14│Comments(0)
 
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