ウエブはこちらへ! http://laterne.web.fc2.com/

スポンサーリンク

この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
  

Posted by at

2013年07月01日

「金とく」

「金とく」の収録が、飛騨小坂「濁り滝」を最後に無事終了した。
この滝、昨日の「龍門の滝」とともに「上級コース」の一つ。
アプローチは近いが水線のトラバースやボロボロのガレがあり、
3ヶ所ロープをFIXして、演者にはタイブロックも使ってもらった。

最後に滝を少し登ってその裏側に宍戸さんを連れて行くという
計画だったが、風邪気味ということで中止。
カッパを着込んで準備万端だっただけに、残念といえば残念。
下見で行った時、相棒の「アーボ二村」が凍傷になりかけたくらいだから
ホッとしたといえばホッとした。

途中、ガレ場に三脚を固定して撮影していたのだが岩が崩れて
その足を破損。何とその三脚、100万円以上するというから痛い。
カメラマンに怪我が無かったのとカメラが無事だったのが幸いだった。

黒崎アナはあまり野山を歩くタイプではないようで、この収録は
「自分にとって冒険」「強力なサポートを戴いたお陰」と言ってくれた。
今朝の7時からは、次の西伊豆の収録に出発するというから大変。
NHKの中堅リーダー格なのだろうが、更なる活躍を期待したい。

まさにアウトドアの申し子的な俳優でカメラマンでもある宍戸さん、
エベレストに登っているという強力なカメラマンと、それに付き合う
音声さん。彼こそ常にミキサーやバッテリーを抱え、微妙な音声の
調整しながら一番の重労働だったかもしれない。
それにディレクター。常にあれこれ考えながら全体を仕切る。

制作するということ、何かを生み出す真剣さ、集中力。
そんな現場に同行できて良かった。7月26日の放送が楽しみだ。

〈濁り滝〉
  

Posted by ラテルネ瀧根 at 05:27Comments(2)登山塾

2013年06月30日

収録最終日

今日でようやくNHK「金とく」のロケも終わりだ。
演者さんは俳優の宍戸開さんと黒崎めぐみアナ。
飛騨小坂の滝めぐりツアーだが、この間結構雨に祟られた。

宍戸さんはサーファーだとかで真っ黒に日焼けしていて
天気が悪い中の撮影、果たして映るのかと気になってしまう。
大柄で日本人離れしたいい男。オヤジさんよりイケメン?

カメラマンはエベレストに世界で初めてハイビジョンカメラを持ち上げた
売れっ子、田村さん。こっそり聞いたら持ち上げたのは
シェルパとの事だが、本人もハンディを担いでいたらしい。

カメラを回し始めたら例え水温11度の沢の中でも
ジャブジャブ突っ込んで、納得するまで止まらない職人だ。

撮影する対象を見て、あるいはファインダーを覗いて
納得できるものをイメージできるのだろう。その集中力が
ビンビン伝わってくる。すごいもんだ。

それに付き合う音声は栗本さん。今回は一番若いのかな?
2人で追求する「絵」のモデルが演者さんというわけだ。

今回のもう一方の主役が「NPO法人飛騨小坂200滝」
の理事長・桂川さんやそのスタッフ。素晴らしい滝に
案内してくれるだけでなく、自然を解説してくれる。

標高差で200mを登下降したりするルートもあるが、その
安全を保証する訳ではないから、我々の出番がある訳だ。

最終日の今日はまあまあの天気のようだ。「金とく」の
収録が無事故で終わるよう、全力でサポートしよう。

〈身動きもせずこのまま40分!〉
  

Posted by ラテルネ瀧根 at 04:01Comments(0)登山塾

2013年06月20日

4K

月曜からNHKの仕事のお手伝いをしているが、今日で一段落する。
4Kという最新のカメラでの撮影、場所は小坂の滝。
初日は濁河滝、2日目は龍門の滝。昨日は雨で中止だった。

4Kなんて「きつい・きたない・・・」と言われる山の世界のようだが、
ハイビジョンを上回る解像度のものらしい。
ハイビジョンの縦・横の長さがそれぞれ二倍になるというから
面積で4倍のものが同じ画面に映るということだと思う。

分かり易く言えば、「ハイビジョンはシワまで出るから嫌だ」と言われる
女性の毛穴まで写ってしまうということか。

これが一般的になると4Kテレビが普及するのだろうか、それとも
女性の猛反対にあって売れないのかもしれない。
8Kも開発されているというから女性諸君、油断召さるな!

映画の本場、ハリウッドのアメリカとソニーだけが開発しているらしい
このカメラ、一台数千万円だとかで「死んでも壊すな」ってな扱いだが
操作が難しいらしくカメラマンや音声担当が頭を悩ませていた。

彼らの判断やセンス、そしてワンショット1時間から3時間の粘りが
我々の見ている「絵」なのかと思うと、あまりいい加減には
見ていられなくなる。彼らもまた「芸術家」なんだな。

嬉しいのは世界で初めてエベレストにハイビジョンを持ち上げた
Tカメラマンと仕事ができること。
(最も、ハイビジョン用カメラだけはシェルパが持ち上げたそうだが。)

あいにくの天気の中での撮影だが、本番は来週となる。
今日は午後からの撮影。少しでも仕事が捗りますように!

〈火曜日の龍門の滝〉
  

Posted by ラテルネ瀧根 at 05:32Comments(0)登山塾

2013年05月30日

梅雨入り前の最後の山

今回の登山塾・笠ヶ岳実践、目的の笠ヶ岳には登れなかったが
何の情報も持たないでルートファインディングをする土台は何か、
危険・リスクを考えたルート取りとその場その場での歩行技術。
この辺が今回のテーマでもあったから、充分に力量に見合った
楽しみ方ができたと思っている。

〈笠ヶ岳をバックに〉


歩行技術なんて、知識があってもなかなか実践とは直結しないもの。
残雪期は氷化していたり逆にグサグサでスリップしやすかったりする。
ちょっとしたことで滑落につながりかねない。

そんな中でへっぴり腰を生み出す恐怖心をどれだけ消すことができるか、
僕はこれが残雪期のもっとも大きな意義の一つだと思っている。

雪と大胆に遊ぶ。それが保証される広大な、安全な斜面。そんな条件下で
かかとへの力の入れ方を学ぶ事で、どれだけへっぴり腰を直せるだろう。

もう一つが、幕営生活の基本を辛くない環境下で学ぶことができる点だ。
雪を水にする作業から始まる「ままごと」のような仕事もなかなか楽しい。

今回の杓子平、丁度槍ヶ岳と笠ヶ岳を結ぶ線上に位置していて
北に抜戸岳、南に乗鞍といった感じで360度のパノラマが楽しめる。
穴毛谷の各尾根ルートとともに、あまり一般的になって欲しくない場所だ。

杓子平までであってもプチ・バリエーションと言って過言ではないし
そこから主稜線へのルートは選び放題。実力に応じてルートを取り
笠のピークで合流なんてのも楽しそうだ。

左股林道では少しタラの芽を摘ませてもらい、ビールのつまみに。
新平湯では氷室熟生の蕎麦祭りをやっていて、新蕎麦をご馳走になった。
平湯峠を越したらパラッと雨が。梅雨入り前最後の山になった。

〈槍ヶ岳をバックに〉


  

Posted by ラテルネ瀧根 at 04:54Comments(0)登山塾

2013年05月28日

静寂の別天地、杓子平

笠ヶ岳の笠新道、連日の好天でもう少し雪が少ないと思っていた。
1700mを越えると、ところどころ出てくる雪田がルートファインディング
を悩まして、とてもいいトレーニングになる。
杓子平に抜けるコルは雪庇に覆われていたので、少し南側から抜けた。

〈この写真の右端を抜けた〉


杓子平からは一面雪・雪・雪。時間的に笠ピストンは厳しいし
ほぼ北に位置する抜戸を目指すことにした。

〈途中出迎えてくれた雷鳥のつがい〉


カール地形を登る夏道はまだ雪庇が出ていて、笠を目指すにも
抜戸から縦走するのが良いと思われる。
その抜戸へのルートも、慣れていない人がいればロープが要る。



360度のパノラマを楽しんで同ルートを下降した。
下降は登ったスタンスを崩さぬよう、それを辿る。
20mほど下ればもう緩斜面になるから、テントまでは歩行技術の練習だ。


テントに着いたら雲行きが怪しくなってきて、槍も笠も見えなくなってきた。

まずは水作り。翌日行動用に2ℓ、夜用3ℓ、朝用に1、5ℓ。
残雪期の雪は水分を多く含んでいるから、効率が良くてありがたい。

まず最初の一杯のおつまみは定番カマンベールチーズに生ハムで
メインメニューは酒粕、鮭の味噌スープたっぷり野菜仕立て。
箸休めにオニオンスライスとゴーヤのかちり入り佃煮。

覚悟した雨も降らず、寝るころには星空となっていた。

翌朝は下るだけなので、ゆっくり起きてお茶を飲む。
朝食は五目ご飯雑炊に塩昆布と薄焼き玉子をトッピング、
副菜にレンコンのきんぴら、キュウリの浅漬け。

ルート取りを傾斜とブッシュで組み立て、10時にわさび平着。  

Posted by ラテルネ瀧根 at 07:39Comments(2)登山塾

2013年05月27日

なかなか手こわい笠ヶ岳

昨日の笠新道、雪が多くて意外に手こずった。杓子平は雪庇の要塞に守られているようで、弱点は一ヶ所のみ。何とか這いずり上がった。そんな訳で笠は時間的に諦め、ほぼ空身で抜戸岳に登頂し杓子平で幕営。今日は下るだけなのでゆっくりしている。  

Posted by ラテルネ瀧根 at 05:45Comments(0)登山塾

2013年05月26日

笠ヶ岳

今日は登山塾山行・笠ヶ岳実践。
残雪の笠ヶ岳を笠新道から登る。笠も久しぶりだなぁ。
午後の降水率が少々気になるが、気をつけて行ってきます。  

Posted by ラテルネ瀧根 at 04:18Comments(2)登山塾

2013年05月05日

飛騨沢滑落事故

昨日は飛騨沢を詰め、9時過ぎに槍ヶ岳山荘に着いた。
天気が大荒れだったので小屋で様子を見ていたが、そんな中でも登山者が
続々到着する。回復してから出発すると大渋滞になりそうだった。

何回か外に出て、気温が高くなったのを感じて出発。Hさんは槍ヶ岳の
初登頂を無事、残雪期に果たすことができた。
しかし下りで大渋滞。小屋からの下りは12時15分となってしまった。

ブリザードの中しばらく下って尻セードをしたくなった頃、
斜面を転がるように滑っていく登山者が。
勢いがつきすぎて止まらなくなったんだろうと見ていたが、少し先で
止まったまま動かない。

ピッケルで怪我でもしたかアイゼンで足をやられたか、と確認に行ったら
「滑ってきた。足は何ともない。血が出てるから少し怪我はあるようだ」とのこと。
「ま、足が大丈夫なら降りれるね」と安心し、下り始めた。

途中何か落ちているのに気付き、近づくと財布。
中を見たら何も入っていないが、状況から見てその人のものだろう。
また登り返して渡し、再度詳しく話を聞いてみた。何と、山スキーで
小屋から滑りはじめて100mのあたりで転倒、ここまで滑落してきたと言う。

よく見るとパンツの腰まわりがビリビリで、財布も飛ぶ訳だ。
スキーやストック、それに山歩き用のアイゼンも無いという。
「お金とアイゼンを貸してあげるから今日は小屋に泊まって明日探せば」と
またアイゼンを取りに下って登り返したが、スキー靴には合わなかった。

登りはアイゼンは不要、小屋の人の靴を借りて探すことにして別れた。
それにしても無事で良かった。死亡事故でもおかしくない事故だった。

  

Posted by ラテルネ瀧根 at 07:30Comments(2)登山塾

2013年05月04日

槍ヶ岳実践

今、槍ヶ岳山荘。今朝4時45分に槍平を出発し、4時間半でここに着いた。あいにく雲が出ていて強風。寒いし、小屋の中で大休止をしながら様子を見ている。  

Posted by ラテルネ瀧根 at 10:00Comments(0)登山塾

2013年04月04日

白鳥へ

昨日は集会の参加者たちと飲んで、23時頃別れた。代表の後継問題は結論までは出なかったが、若い人たちの本音も聞かせてもらって、本当に意味のある集会だった。名古屋に来た甲斐があった。
5月までに何とか選出したいもの。そしてただ代表を決めるだけでなく、どんな千種にしていくのかを皆で考え、それを実現するために各々がどうしなければいけないのかを論議する総会にしたいものだ。
今日は白鳥へ。残り少ない雪を求め、スキー場で雪上講習会。  

Posted by ラテルネ瀧根 at 05:58Comments(0)登山塾