ラテルネ瀧根の登山塾

  

機内に預けられる荷物は20㎏まで。後は手荷物でせいぜい10㎏。
合わせて30㎏なので4人では120㎏。
我々の持ち出す想定重量はその他に約120㎏あります。
オーバーチャージがキロあたり5000円という事なので
60万にもなり、持込は無理な話。

郵便局のＥＭＳが30㎏まで26200円（アジア）なので
120㎏送っても104800円。
これで装備やフリーズドライ食品などを事前に輸送します。

後は現地で買出しをする事になりますが
ＢＣでの食料、それから全工程の行動食、ケロシン（灯油）、
足りない装備やお酒を購入します。

予めエージェントを通じて契約するコックさんは、
仕事とはいえすごく計算が速くて頼りになります。
どこの隊も実質上ほぼお任せだと思います。

料理って組み立て、段取り、量の計算など相当頭を使いますよね。
（私はフリーズドライ食品にお湯入れる程度しかできませんが）
期間に応じてあっという間に揃えてくれる
遠征隊ご用達のコックさん、恐るべしです。

あとポーターさんが25㎏背負ってくれるので
その重量にパッキングをし直す必要があります。
そんな訳で向こうに着いても結構仕事があって、
カトマンドゥからキャラバンに出発するまで一週間ほど掛かります。

写真はお茶などの袋詰め作業
  

昨日は晴れ間が顔を見せてくれたのに、また梅雨空。
ジメジメはうっとうしいけど、実は爽やかな気分なのです。
それはカトマンドゥへの航空券が取れたから。

少し前、ようやく登山申請と無線の申請書を送ったので
いよいよその許可を待つばかりとなり、
航空券も確保できたので遠征もグッと近づいた気分。

遠征で首を傾げるのは
リエゾンオフィサーという政府の連絡官。
これがまあ目付け役として遠征隊に同行するんだけど
ＢＣまですら来ないのがいます。

以前はヘリでＢＣまで同行したものの
「それじゃ！」と帰るヘリに乗り込んで
そのまま彼女のところに直行したやつも。

いなきゃいない方がいいんだけど
遠征のための装備代や給与までこちらが支給しなきゃいけない。
お金を払うんだからきっちり仕事をしろよという発想は、
あまり通用しないお国柄。

でもある意味、
がんじがらめでうつ病多発の国が正解なのかと思うと
さんまの「幸せ～って何だっけ、何だっけ」
つい思い出してしまいますが
歌詞って改めて意味深いものですね。