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2013年07月10日

「最高の人生のはじめ方」

改めてモーガン・フリーマン主演の「最高の人生のはじめ方」を観た。
偏屈なアル中の頑固オヤジ=モンテ・ワイルドホーン。彼は有名な
小説家だったが、最愛の妻を亡くしてアル中になったという設定。

彼は甥が世話をしてくれた空き家でひと夏を過ごすことになるのだが
着いた途端、甥に酒をせがむ。出されたウイスキーにコップを求め、
「瓶から酒を直接飲むようになったら、それは人生に僅かに残った
礼節を放棄することになる。そして自分をダメな人間とみなし始める」
なんて言うところから彼の言葉を見せつけ、僕を引き寄せた。

同居し世話を見ることになった犬とのやり取りもなかなか面白い。
隣家の母娘との交流を通して、彼は執筆を再開するようになっていく。

離婚調停中の母親・シャーロット(ヴァージニア・マドセン)との
微妙な思慕感情、性格の違う3人姉妹とのそれぞれの交流。
特に冒険好きの次女に物語の作り方を教えていく過程で
「無いものを見ること」を教えることや、母親との会話の中に
散りばめられた言葉の素晴らしさはさすが小説家、と思わせる。

小説家役だから当たり前なのかもしれないが、そんな言葉を使う
中で本来の自分を取り戻していくモーガンを見ていると
その役に成りきっていると言うより本人そのものを思わせてしまう。
またその作る文章は、次を考えさせ想像させるものだった。

少しはましな言葉を使えるようになりたい、文章を書いてみたい
なんて思わせ、そして「自分らしく」生きるとはどういうことかを
考えさせ、はたまた母娘の元へ舞い戻ったモンテとその家族が
どうなるかも含めて、人生を想像させる映画だった。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:34│Comments(0)
 
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