ラテルネ瀧根の登山塾

白馬から爺ヶ岳のガイドを終えて神奈川に移動した翌日、大阪の参加者から電話が入った。顔と足が腫れ、４キロも体重が増えているとの事。まず脱水症状の結果だ。他の症状が出ない限り心配無いと思うから、水分を摂り様子を見たらどうかとアドバイスした。昨日様子を訪ねてみたらずいぶん良くなったとの事、良かった良かった。
むくみは脱水症状を感知した身体の、水分をそれ以上損失させないための防衛反応の結果。人間の身体は上手く出来ているものだ。だから登山による体重の増減も、肉体による水分の調整が落ち着く３日ほどは正確なものではないと言われている。
とは言ってもご婦人の仲良し登山などの場合、まず間違いなく消費カロリーより摂取カロリーの方が多いのが普通。体重の増減なんて気にする必要はない。何てったって楽しみの半分は美味しいものを食べること。健康的かどうか、それだけがメルクマールでよろしいのでは。
有酸素運動で脂肪を燃焼させ、それを上回るエネルギーを摂って、また山へ向かうエネルギーにすることこそ女性の逞しさの象徴かもしれない。