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2013年09月08日

オストリッチコンプレックス

2020年のオリンピック開催地が東京に決まった。朝点けたテレビには
馳浩が感極まってなかなかインタビューに答えられない場面が映っていた。

ドラマ半沢直樹の視聴率が半端ないそうだ。「やられたらやり返す」
「10倍返し」なんてところが爆発的な人気を生み出しているとか。

ドラマが始まる直前に、お店がガラガラになるのにはビックリ。
視聴者へのインタビューを見ると「現実的にはそんな訳にいかない
ですよね」なんてものが多いから、確かに憂さばらしにもなっている
のだろう。水戸黄門の大どんでん返し的なものにも通じる痛快さか。

それを先週の「サンデーモーニング・風を読む」で取り上げていた
のを思い出した。オストリッチコンプレックス。ダチョウは進化の過程で
羽を失い巨大化。何か危機が近づくと頭を土の中に入れて周りが
見られない状態を自ら作り出すらしい。まさに頭隠して尻隠さず、だ。

人のそうした逃避的防衛反応を、オストリッチコンプレックスと言うらしい。
会社や社会で「おかしい」と思う現実に真正面から目を向けずに
背を向けてしまう。その鬱憤を晴らすことで現実から目を背ける
人が多くなっているという意味に僕は解釈した。

まあ面白いものは面白いから視聴率も上がって当然なのだろうが
そんな風に風を読むのか、なるほどなぁ、とうなずいた。

このオリンピック、「放射能問題は全く大丈夫」と政府が世界に約束
したわけだから、「お祭り」に目を惑わされずに原発問題をしっかり
注視しなければ、と改めて思う。人は現実から目を背ける存在でも
あるが、それと同時になかなか現実を見ない存在でもある。そして
忘れる存在でも。おまけに見ないようにコントロールされる存在だ。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:12│Comments(1)
この記事へのコメント
フェイスブックに載せたけど、東北の新聞には天気予報みたいに放射線量が載っている。これってどうなの。
Posted by 松 at 2013年09月08日 21:21
 
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