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2013年10月09日

白出沢大滝

昨日は白出の大滝を見に出かけた。右俣林道に入ってから白出沢まで
の間に下りてくる登山者12人とすれ違ったが、その分岐からは誰にも
会わず静かな秋の道を歩く。その12人というのも信州側とは全然違う。
やっぱり飛騨側の登山者は圧倒的に少ない。

日本の山脈が、北アルプス中央アルプス、南アルプスというように
一般的には呼ばれているが、飛騨の人にとっては北アルプスは
飛騨山脈でしかない。

しかしおとなしい飛騨の衆は自己主張をしなかった。だから現在、そう
呼ぶ人はまずいない。これは西側の白山についても同じことが言える。
加賀白山とは呼ばれても、飛騨白山なんて聞くこともない。
飛騨側の登山者の少なさに、そんなことを思いながら歩いた。

今日も獣の臭いが全くしないな。こっちは山も静かだから、登山道に
近づくことも少ないのだろうか。
紅葉もところどころ始まっている。同じ木の葉っぱでもまちまちだ。
まるで早く逝く人も長生きする人も、違いがあって当たり前なのだと
教えてくれているようだった。散って行く。そして養分となる命の宿命。
その違いは散る時に輝くか、生きている間に輝けるかどうか。

白出沢大滝

そんな事を思いながら白出沢に出合うと、5人の登山者が休んでいた。
そういえばそこまで休んでいなかった。おにぎりを一個食べる
間だけ休憩し、登山道から外れて沢を登る。少し登ると急峻なV字の
ゴルジュとなっていて、沢靴もロープも持たなかったから高巻きを始めた
のたが、とても難しい。雪の季節にクレバスを飛び越えながら下りた
事しかなく、そのV字が分からなかったのだろう。断念して下山した。

白出沢大滝

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:49│Comments(0)
 
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