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2013年10月25日

講習会と実践

一昨日は飛騨山岳会で人工登攀の講習会があった。講師を依頼されて
いたので小雨降る中出かけたが、何と15人も参加してくれた。

もともと錫杖の岩小屋で若いメンバーから要望が出てやることになった
のだが、人工登攀という聞きなれない言葉に、普段やらない人まで興味
が湧いたのかもしれない。「アブミを持っている人」と聞いたら一人しか
手を上げなかったから、講習受けてどうするの?なんて言ってしまった。

昔は岩登りと言えばアブミは必需なものだった。それがフリー化の波が
押し寄せ、「ディレティッシマルート」など見向きもされなくなった。しかし
ホールドの無いルートなどはナッツやカムを利用してエイドクライミング
となるわけで、クライミング技術の進んだ今日においてもバカには
できない。前進するための攻撃的な一面も持っている。

ただ、ハーケンも打ったことの無いような人が多くなった現在、アブミ
技術をわざわざ人工壁でやるのもなぁ、ただの体験会になってもなぁ
などと思いながらの2時間だった。

講習会より一回の実践の方がどれだけ重要か、これは常に思う事
でもある。特に飛騨の人は山に、というかアルパインに行かない。
講習会には出るが実践的なものにならない、これは頭が痛いところだ。

巻き込みのレスト、フィフィのレスト、オポジション技術や支点の強度、
その強化、プロテクションの取り方など一通りやり、最後に皆に配った
プリントの問題点について振っておいた。反応あるかな?

昨日は北岳の反省会だとかで急遽飲み会に。ルートを完登した仲間
と飲むのはひとしお。怒鳴られた方も、その分具体的に反省できる。
やっぱり講習会、プリントについては誰からも反応が無い。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:32│Comments(0)
 
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