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2013年11月04日

アルケミスト

昨日はせめて八海山に登りたかったのだが、それを目指して北上する
につれ山がガスにすっぽり包まれてきた。結局諦めてハンドルを西へ
切ったが、R117に出たら意外と悪くもなく、ちょっと後悔も。

紅葉がさほどきれいじゃなかったのも、そうさせた原因の一つかも
しれない。実際、谷川岳に詳しいKさんも「今年はダメだよ」と言っていた。

そのKさん、来春は僕と一緒にあるルートを登るんだと決めつけている。
その理由はこの春出会った「バカヤロー」達にあった。その熱き思いに
昔の血が騒いだのと、こんな写真を撮りたいという「絵」が見えたから。

僕だって一度も一緒に登ったことがない人と、おいそれとロープを結ぶ
つもりは無い。そのルートは一人で、と決めているのもある。でもKさんの
持っている何かが僕をつき動かすのだろうか、いつしか彼の夢も
追いかけたくなって、はっきり返事をしないまま話は進んでいる。

その「バカヤロー」たちの一人が昨日、その谷川岳のルンゼルートを
単独で登っていて滑落、ヘリで運ばれたらしい。幸いたいしたことなく
済んだらしいが、グランドフォールして気を失い連絡がついたところで
また気を失ったとか。長野から松本に向かう途中、そんな話を早速
見舞いに行ったKさんから聞いた。僕はその二人とはまだ一度も会って
いないが、いまどきあまり聞かない噂通りの「バカヤロー」たちである
ことは間違いない。いつ彼らに会えるか楽しみだ。

この二日間に思ったことがある。それが何だったのか思い出したのは
長野の友人Mさんの近くだった。「アルケミスト‐夢を旅した少年」
まるで少年とは程遠い自分だが、何かを目指して旅に出て、そこで得た
ものは・・・。出発点に戻るその少年を思い出したのだった。





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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:02│Comments(0)
 
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