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2013年11月07日

コロッケ

一昨日の中日春秋にコロッケの話が出ていて、「温かく安価な庶民の味」
とあった。野球帰りの子どもたちが自転車にまたがったままコロッケを
ほおばっているのが、懐かしい気持ちにさせてくれると。

僕も子どもの頃、東京幡ヶ谷の精肉店で買った覚えがある。一個確か
5円、熱くて美味しかった。メンチカツは10円程だったろうか、小学生の
お小遣いではそこまでは手が出なかった。

その頃、モツ焼きも1本5円だった。小学校の正門のすぐ前に焼き鳥の
お店があって、いつも美味しい煙が漂っていた。焼きたてを1本買って、
味が無くなっても噛んでいたのを覚えている。甘いタレが美味しかった。

この高山でそんな光景は見かけないが、昔は無かった「飛騨牛コロッケ」
なんていうのが観光客にも大流行りしているらしい。

浅草オペラの「きょうもコロッケ、明日もコロッケ」という「庶民の味」
豊かになった今日においても飛騨牛まではなかなか食べられない庶民の
味として生きているのだろう。一昨日の朝ドラ「ごちそうさん」でひっくり
返されたコロッケにも、確かに懐かしい気持ちが漂っていた気がする。

高山のお店に限って「飛騨牛」を語った偽装は無いと信じたいが、
ステーキならずともコロッケやメンチカツに飛騨牛の牛脂を入れると、
肉の味が強くなって美味しくなるというのは常識らしい。

各地で売られている「飛騨牛コロッケ」の中には飛騨牛にあやかって牛脂
を入れただけ、外国産の牛肉を入れただけなんてものが無いとは限らない。

100円、200円の世界ではきっと「偽装」とまではならないのだろう。
「懐かしい気持ち」の代償で済まされてしまうかもしれない。そうなると
儲け得。「偽装」の根っこの気持ちはどこにでも転がっている。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:57│Comments(0)
 
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