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2013年11月29日

関わり

会に新しい風を入れるのは大事なこと。その風を大切にしようと思い
つつ、実は放置してきたのが我々、会を引っ張ってきた者の限界
だったのだと思う。その「放置」とは伝承の途絶えを意味していた。

そうしたかった訳ではないし、自分が主体的に自覚する前から、
前任者がその点を危惧していたのも知っていた。じゃあなぜだろう。

答えは分かっている。それは若い人と一緒に山へ行く努力をせず、
自分の「山」をやってきた結果でもある。自分の「山」を追求すると、
どうしても“会のために”というのが二の次になってしまう。しかし人の
ための山をやるために山岳会に入った訳ではない。その葛藤の連続
だった。個人主義の台頭は、実は我々が棹差してきたものだった。
だから我々の責任が一番大きかったということになる。

代表を務めるようになって、会への関与を薄めるためなんてつもりは
ないが集団指導体制を敷いた。自分が先頭に立って会を引っ張って
いなかった。代表として理想を掲げただけで汗をかかなかった。

この前ある古参メンバーがこう言った。「集会で信じられないような
意見が出る。でもちょっと意見を言うと、皆それについてきてくれる」

先頭にいれば、「新しい風」は“そういうものなのか”と素直について
きてくれるもの。汗をかかず遠慮した結果が現状を作ってきたわけだ。

いや伝承というのは本当に難しい。最近山岳会がらみの記事が多く、
その中身は若い人の個人主義的な傾向を憂うものが多かったが、
それは最初から自分たちの関わりを反省してのこと。

何だか懺悔のようになってしまったが、それで終えるつもりは更々
ない。できることを一つひとつやって行こうと思う。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:57│Comments(0)
 
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