ウエブはこちらへ! http://laterne.web.fc2.com/

2014年01月01日

1年の計は

新年を迎え、近くの神社に初詣に出掛けた。昨日願ったように全て
に感謝し、家族の健康と登山者の無事を祈願した。神に手を合わせ
ながら、再びローマ教王の言葉を思い出した。

間違いなく教王は今なお続く戦争や虐殺を意識して話されている。
それは天皇の思われていることとまさに同じものに感じられる。
だからきっとバチは当たらないだろう。

なぜ人間は平和を求めながら戦争が無くならないのか、これは人間
にとって永遠のテーマなのかもしれない。

ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントがナチスによるユダヤ人虐殺の
直接の最高責任者アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴してまとめた
記録があり、それが映画になっているらしい。どこかで是非それを
観たいと思っているが、その訴えるものは「悪の凡庸さ」だという。

「本当の悪は平凡な人間が行う悪」と主張するアーレントは、アイヒ
マンもごく普通の人間であり、忠実であることと罪悪感の狭間で虐殺
を繰り返した、と言う。そしてそんな凡庸な悪こそが最悪の「悪」だと
言う。まさに我々の中にそんな「闇」がないか。

幸せを思う時、たまには真逆の現実があることを思い出したい。そし
て子どもたちの幸せを願うなら、そんな世の中にしたいと少しは思い
たい。自分の小さな幸せの周りに壁を作って「見ざる言わざる聞か
ざる」を決め込まないようにしたい。

何もできない自分だが、そんな風に少しは未来に責任を持ちたい。
2014年の年頭にあたり、まず自分の姿勢くらいはそんなところ
に置きたいと思う。

スポンサーリンク

Posted by ラテルネ瀧根 at 07:47│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。