ラテルネ瀧根の登山塾

高山の新年は、年末寒波と言われた割に穏やかなものだった。昨日
の初詣も道には雪が無く、「凍みる」と言われるピーンとしたものが無
くておかしなものだった。

昨日は長崎のMさんが酔っ払って電話をくれた。Mさんは名古屋の
ある山岳会に今でも属している。５０歳位で故郷に帰っておふくろさん
の面倒を見ていたが、あれから１５年位経つだろうか、今は一人細々
と暮らしている。

電話をくれる時はいつも「旨い焼酎を送るから」という話と「俺たち同
年代だもんね」それがいつもの話だ。

彼はそんなに余裕もないはずなのに美味しい焼酎を送ってくれる。
昨日は別として、きっと寂しかったり辛かった時に飲んで思い出して
くれるのだろう。だからいつも遠慮なく、ありがたく頂いている。

それで頑張ることができたり笑ったりできるとすれば、人の「繋がり」
って大きなものだ。昨日戴いた年賀状でも、そんなものを失っていく
寂しさが読み取れるものが何通かあった。スカイプで孫たちの顔も
見たことだし、元旦に思ったことを一言で表わせば「繋がり」

今朝は打って変わって朝から雪。雪の日はとても静かで「しんしん」
とか「太郎の屋根に雪降り積む」といったイメージだがいつも近くの
元気なじいちゃんが早くから「雪またじ」をしてくれるから、決して寝
すぎることはない。ガリガリとか聞こえる音も、近頃はまな板でネギ
を刻むような、心地よい台所の音にも似てきた。

そんな今朝、残念ながら「初夢」という記憶はなくてトイレに行きたい
記憶しか残っていなかった。残念！