ラテルネ瀧根の登山塾

昨日は日山協の常任委員会があって参加したかったのだが、谷川岳
というのは東京に近いようでなかなか不便なところ。土合の駅に車を
置いて電車で行こうと思っていたのだが、山を降りたのが１１時頃だ
ったためもう間に合う電車がなく、断念した。

しかし「怪人」KさんといいガイドのTさんといい、不思議な縁だ。
それは全て去年の同じ日に始まった。指導センターに着いた時、石
楠花尾根を断念して降りてきたTさんがいて、親切に情報を教えて
くれた。一旦別れたのだが、「このまま別れてはもったいないと思っ
た」と、彼はわざわざ戻ってきてくれたのだった。

そして「怪人」との出会いがあり、Tさんはその後東尾根終了点近く
から８００ｍ程滑落。痛めた右肩はまだ力が入らないらしいし膝も
痛いらしい。それでも機会があれば仕事でもプライベートでも一緒
にやろうと話をしているし、昨日も改めて「６０過ぎてからこんな出
会いがあるとは思わなかった」と話しあったものだ。

Kさんも去年、仕事で足の指を骨折。僕も手首を痛めたから３人とも
何らかの怪我をしたことになる。おまけにS君も谷川４ルンゼの単独
登攀で墜落しているから「リハビリ新年会」だと笑った。

それにしてもそのS君、落ちて気を失っていたのだが意識が戻って
から上の支点を回収に行き、懸垂をしてからテールリッジへ移動して
ヘリにピックアップされたとか。足首を骨折していたのに、である。

ある会のリーダーだったというが、まさに猛者だ。そんな彼とも技術
の根っこのところで非常に共感するものがあった。そんな「バカ」ば
っかりが集まった新年会、「リハビリ」抜きで毎年やることに。