ラテルネ瀧根の登山塾

昨日は何も食べていなかったからとても寒かった。風呂で体を温めて
早い夕食にうどんを食べ、ようやく生き返った。なんて無駄な１日を
過ごしたことだろう。楽しい新年会の代償は大きかった。

一昨日なぜ遅くに兄貴宅へ行ったかというと、女房がお呼ばれに行っ
たまま、まだ飲んでいたからだった。鍵を持たなかったから居場所を
確認してそれが分かった。家に帰っても中に入れない。

お邪魔するなら早い方がいい。たまたま走っているタクシーを捕まえ、
乗ることができた。流しのない高山で初めてのことだった。

町内会長を一生懸命やっている兄貴は、あと数ヶ月の任期を引き継
ぐにあたって、実現の不可は別として町内会に事務局を置くという組
織改編を考えていて、女房相手に話が盛り上がっていた。

現在の町内会は１０数班で構成されているのだが、その班長が決ま
ったことを自分の班に伝えきれていない。いやいや班長に担ぎ出さ
れる人もいるのだろうが、むしろ「伝達」ができない班長が多いとい
うところに大きな問題がある。伝えるというのは本当に難しいものだ。
兄貴の気持ちは痛いほど分かる。

どんな組織にも通じることだが、伝達ができない組織に伝承などで
きっこない。やがて町内会も廃れ、行政の「補完」もできなくなってい
くのだろう。どんどん老齢化する町内会の組織が廃れ、繋がりが消
えていくと考えると寂しいものがある。

兄貴に「乗った船。もう一年やったらどうだ」と言ったら「６５から人生
の整理をするつもりだったのに、なかなかできていない」からやらない
のだと言う。逆に「ぼちぼちお前が」なんて返ってきた。