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2014年01月17日

心配り

昨日、甥の仕事の手伝いが終わって一杯飲んでいたら電話が入った。

去年お世話になったNHKのTカメラマンからで、急な話だが日曜から
5日間、西穂にお願いできないか、というものだった。早速、来週火曜
か水曜に高山で飲む約束をしていた岐阜のSさんに日程の変更を頼
んだら「飲む検討をしていただけだから」と言う。一瞬「え?」と思いな
がら、この人流の気遣いなのだと分かった。そして気付かぬふりをし
たまま、仕事が終った木曜に飲むことにした。

相手のためにどれだけ自分を柔軟にできるか、という気遣いはなか
なか大変だ。特に相手に気づかせない心配りをどれだけ自然にでき
るか、というのは男の美学と言ってもいいだろう。そんな心遣いがス
マートにできたら、かっこいい。

お金が絡んだりすることもあるから、いつでもどこでもできるもので
もないが、Sさんのように会話の中で臨機応変にできるのは本物な
のだと思う。そんな男が、僕の周りにはいる。

この前、「怪人」Kさんにもそんなものを感じたのを思い出した。避難
小屋で寝る時に奥の板の間に上がったのだが、起きた時、全員の
脱いだ靴に新聞紙が詰め込んであった。黙っていても次から次へと
「おもてなし」をしてくれるし、ゴミを持って帰ろうとすると「いらんこと
するんじゃないよ」と持たせない。

無骨な男が、なぜそこまでできるか。以前書いたように写真1枚が
1000万で売れた人ではあるが、いつでもそんな時が続く訳が無い。
とんでもない落差が、つまり苦しい時があって、人は人の情を知り
細やかな気遣いができるようになるものなのだろう。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:00│Comments(0)
 
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