ラテルネ瀧根の登山塾

昨日は、可児市に住むＫが久しぶりに遊びにきてくれた。

職場で統括の立場にある彼は、地域でも「土地改良」とか何とかの長
をやらされているとかで公私ともに忙しい。今日も行政との折衝があ
るとかで、９時前に慌てて帰って行った。

その彼も退職まであと３年だという。僕も同じ職場にいたから分かる
のだが、「〇〇はあと何年」「△△は来年」なんて話を「え～、あいつ
が退職？」「あれもそんなジジイかぁ～」などと、懐かしく顔を思い浮
かべながら聞いていた。

今の職場は退職者の慰労会すら開かないらしい。僕が退職するころ
から仕事はアルバイトが中心になっていき、職員はアルバイトから相
談さえされない存在と化し、殺伐としたところになっていった。

そんな職場に毎日出勤し会話もないところで何十年かの勤めを終
え、退職の慰労すらされない職場。皆、何を思い辞めていくのだろう。
哀れだな、早く辞めて良かったなあ、そう思う他無かった。Ｋのいう
「辞めていく先輩方に申し訳ない」が重く聞こえた。

Ｋは渡辺酒造の酒が好きだ。昨日はそのにごり酒と、持ってきてくれ
た「明るい農村」という鹿児島の芋焼酎を飲んだ。もちろん最初は
ビール。僕はプリン体ゼロの「極ＺＥＲＯ」というのを初めて飲んでみた
が、ラガーとスーパードライで言えばラガーに近い味で、結局いつも
の「のどごし生」に変更。あれほどラガー党だったのに、もうホップの
効いたビールは飲めなくなってしまった。

話は尽きないが「忙しくてなかなか所属する千種アルパインの若い人
たちとチャンネルを合わせられない」そうぼやくＫを見送った。