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2014年02月07日

人の弱さ

昨日、ブログを書いた後で見た朝ドラの「ごちそうさん」。「うま介」の
店主が「コーヒーのような意味の無い(飲まなくても死ぬようなもので
はない)ものが好きなんですよ」と言ったのに対して、「無駄なものに
こそ文化がある」と室井さんが言っていた。「だらし無さ」に夢をもらっ
たと書いたばかりだったから、何だか面白かった。

「僕の人生の中で、無駄なものは何一つとして無かった」なんて自信
を持って言ってみたいものだが、実は小さな声だったら言える。そん
な人も多いのではないだろうか。何と言ったって今の自分は過去の
積み重ねの上に成り立っている。当時「無駄」と思ったことも、今の
自分には必要だったはず。つまり一切を肯定しなければ、今の自分
を否定してしまうことになる。

小保方さんがネイチャー誌に「愚弄している」とまで酷評されたものが
今やノーベル賞ものになっているのだから面白い。可能性もまた、ど
んな無駄の中に、嘲笑われるものの中にあるのか分からない。

片や佐村河内さん、ゴースト作曲家がいたことが分かった。さぞかし
ファンはがっかりだろう。悪いのは本人だ。それでも、本人が一番苦し
んでいたのだと思いたい。美しいものを作り、提供したかった。その
「あがき」があったと信じたい。

「小さな王様」が言う「現実だと思っているのが実は夢で、夢の世界が
本当の現実」だったら…今、彼ほどそう思っている人もいないだろう。

彼が浮上するのか沈没するのかは分からない。それでも、例え売れ
なくてもいいから「あの失敗があってこれができた」と思えるものに立
ち向かえたら、と思う。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:50│Comments(0)
 
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