ラテルネ瀧根の登山塾

ソチ五輪が終った。心配されたテロもなく、本当に良かった。「黒い未
亡人」なんていかにも怖そうな人たちが既に潜入、そんな情報もあっ
たから不気味だったが、たくさんの感動や笑顔で終えることができた。

閉会式の人間五輪、開会式の失敗を逆手に取るように一番右が輪
にならないままで笑った。なかなかロシアもやるなぁ、なんて思ってい
たところで開いたが、こんなふうに国を超えて、民族を超えて平和が
訪れて欲しい。隣のウクライナもえらいことになっている。

６年後の東京、本来なら警備を強化することで成功させるのでなく、
テロなんてあり得ない国にすることで迎えたいものだ。しかし現実は
憎まれる、恨まれる国に向かっているようにも見える。

昨日は女房の新年演奏会。朝、ホテルに送り届け、夜９時前に迎え
に行った。たまにはビールも飲まず、アッシー君もやらないと。それに
しても琴、三弦、尺八はそれぞれの間があって、合わせるのが大変ら
しい。それだけに、合った時の喜びはひとしおだとか。尺八の先生に
「あんたの琴はいい音がする」と褒められたらしい。爪を割ってでも毎
日必ず練習するのには、ただ頭が下がる。

そんな風に山と向き合えば、もっと可能性が増えるのは分かってい
る。でもストイックな頃のトレーニングをする気はもう無い。衰えを自
覚しながら、自然体でやれることをやっていきたいと改めて思った。

昼間、怪人さんから電話があった。この土日は絶好のチャンスだった
んじゃないかと聞いたら、土曜は吹雪だったとか。いや谷川の天気は
分からない。谷川の難しさの半分は天気と言っても過言ではないだろ
う。モヤモヤしていたが、少しは溜飲が下がった。