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2014年03月05日

急かずとも

放射能汚染水が新たに漏れていたのが分かっても、そんなニュース
には慣れっこと言わんばかりに大きな問題にならない現実がある。

それでも思う。国際オリンピック委員会総会のプレゼンで、安倍さん
が「状況は制御されている」と言ったのは何なのだ、世界中にウソを
言ったようなものではないのか。

あの事故が発生したという事実そのものが、放射能をコントロールす
ることはできない、自然には敵わないと教えてくれたと思っている。そ
して放射能廃棄物の処理ができないから、という小泉さんらの反対論
も出てきた。それでも東京都知事選で舛添さんが勝ち、茂木経産相
は原発の安全審査を早くせよと催促をしている。

ハインリッヒの法則というのがあって、登山の事故の分析にも使われ
ている。それは一つの重大事故の背後には29の軽佻な事故があり、
その背景には300の異常が存在するというもの。これは保険会
社の「保険料率表」にもなっているというからまさに事故のバイブルと
言っても過言ではない。

これを当てはめてみれば、原発の個々の「安全性」に目を奪われて
稼働できるものから稼働せよというのには無理があるということになる。

そもそもそれによらずとも、事故を起こしておいてその処理もできぬま
ま原発のトップセールスをすること自体が信じられない。これを厚顔
無恥と言わずに何というのだろうか。

原発は危険な登山に似て非なるもの。ロープを扱う人間に間違いが
無いという確率は100%ではない。そのリスクを背負って行くのが登
山。国民を果てしないリスクに晒すのとは訳が違う。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:32│Comments(0)
 
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