ラテルネ瀧根の登山塾

美濃戸口から赤岳山荘に向かってすぐの、林道を下って再び登り始
める手前に駐車スペースがある。そこで車中１泊したのだが、４時半
に赤岳山荘まで移動したらまた雨が降ってきた。結局待機している内
に明るくなってしまい、出発は６時半になってしまった。

１キロくらい南沢を歩いただろうか。再び雨が強く降ってきた。樹林に
雨宿りするようにしていたが止む気配もない。Ｈさん、オーバーパンツ
を持ってこなかったとかでパンツが濡れている。濡れた状態で登らせ
るわけにもいかないし、結局歩行技術をアドバイスしながら下ること
にした。赤岳に登りたかったＨさん、本当に悔しそう。

赤岳山荘でお茶と野沢菜を戴きながらしばし休憩。小屋には台湾人
のガイドで大倉喜福さんがお見えで、挨拶を交わした。大倉さんは
マッキンリーの気象観測で有名な登山家。多分海登研でお会いし、
話をしたことや一杯飲んだことがあるかもしれない。台湾の山に詳し
く、いろいろ教えていただいた。

９時。肉うどんを食べるには早すぎるし、野沢菜を買って帰ろうと思っ
たが凍っているという。前泊したところの奥にアイスクライミングのゲ
レンデがあるので、そこで歩行技術の講習会をやることにしてお暇す
ることにした。おばちゃんごちそうさま。

その斜面には氷が出ていて、丁度歩行訓練にはもってこいだ。斜下
降や直下降でのツアッケの置き方や体勢について結構練習すること
ができた。２人ともずいぶん上手くなった。

真面目でやる気のＨさん、次は何をやればいいかと聞いてくる。この
人伸びるな、と思いながら諏訪湖ＳＡでお別れした。