ラテルネ瀧根の登山塾

ウクライナ東部のドネツクで庁舎を占拠している親ロシア派デモ隊
が「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言し、ウクライナの暫定政権から
攻撃を受けた場合ロシア軍の派遣を要請することも有りうる」と警告
したのが７日。ルガンスクやハリコフなどでも同様な事態が起こってい
て、暫定政権側は明け渡さなければ実力行使もありうると最終通告。
その期限が昨日だった。ヘタをするとロシアの介入を招く事態に暫定
政権側は武力行使を踏みとどまっていたが、とうとう強制排除に乗り
出し、緊迫した重大局面となっている。

地上戦が続いているシリアを始め、どこの紛争国でも国民はただた
だ平安を求めているはず。「幸せって何だっけ、何だっけ」ではない
が、そんなささやかな国民の思いとは裏腹に、いつまで争いは続くの
だろう。地球人として仲良く暮らすのは不可能なのだろうか。

改めて日本は島国だから、富山県が韓国国籍になりたいなんていう
「選択」を求められるようなこともない。「諦め」られる国民性もあるの
だろうが、貧しくとも何とか生きられ、ギリギリの選択をしなくて済んで
いるのがどれだけ「平和」なことなのかが分かる。

朝鮮半島だって同じ民族なのに南北に分断してしまっている。命懸け
で脱北するようにロシアに亡命しなくて済んでいるだけ、ウクライナの
親ロ派には「自由」がある。ロシアも広いから、ウクライナの財産を処
分してロシアに亡命すればいいのになんて思ってしまうが、そうはな
らないところに「意志」があるわけだ。

ウクライナの国の標語は「自由・調和・善良」だという。そんな国に戦
いが生まれませんように。