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2014年04月23日

「道徳感情論」

今朝はウグイスの鳴き声で目を覚ました。この気持ち良い目覚めは
今年2回目。そんな今日、オバマさんが来日するという。東京ではコ
インロッカーの封鎖など、大変な騒ぎのようだ。入れることができなく
て「田舎から来たので困っています」なんて言ってる人がTVニュース
に映っていた。そんな人はきっとオバマさんが来るのも北朝鮮に核実
験の動き、なんてのも興味がないのだろう。

靖国神社の春季例大祭、年末は「もとより中国や韓国の人々の気持
ちを傷つける考えは毛頭ない」と参拝した安倍さんも、さすがに今回
は取りやめた。「意図はない」「意志はない」なら相手は決して傷つか
ない、勝手に傷つくなら致し方ないとでも言わんばかりのいつもの論
調は影を潜めた。これが日本はどこへ行くのか、と憂うオバマさん対
策でしかないのは明確だ。

韓国の珍島沖で沈没したセウォル号のニュースが連日報道されてい
る。子の生を願いつつも死を予感せざるを得ない、そんな親の気持ち
は全世界共通のもの。見る度に心が痛み、涙が出てくる。

「国富論」のアダム・スミスさんの著書に「道徳感情論」というのがある
らしい。その翻訳をした浜矩子氏の訳だが、「我々は他者の悲しみを
目の当たりにして、しばしば悲しみを感じる。このような感情は何も高
潔で人間性あふれる人に限ったものではなく、最大級の悪者でさえこ
のような感情と無縁ではない」というものだそうだ。

今回靖国に、新藤総務相や超党派の147が参拝した。この人達に、
意図がなくても傷つく人がいる、そんな人の痛みが分かる「道徳感情
論」はあるのだろうか。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:22│Comments(0)
 
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