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2014年05月17日

「盗む」こと

庇護される登山から脱却しようとするなら、貪欲にならないといけな
い。昔の山岳会は「教えてくれる」というよりは「盗みにいく」ところだっ
たような気がする。教えてくれないわけではない。しかし「指導する」
のはとても難しいこと。指導者として育った山屋さんなんて一人もいな
いから、結局自分で「盗む」しか無かったと言うべきか。(その伝えら
れないことが、今日の山岳会の衰退に繋がっているのかもしれない)

だから気持ちが強く、貪欲な者でないと結局辞めて行くような結果に
なったのだと思う。貪欲になるのは己の主体性しかない。

いつも言っていることだが、5m間隔を空けて付いて歩くより、くっつい
て歩く方が楽だ。それはリーダーの方が歩きやすいところを瞬時に判
断する力と歩行技術に優れているからだ。それに、きっと喰らい付い
ていく限りにおいて、リーダーは何かを伝えようと考えながら歩く。5m
離れていたら自分の好きなように歩くだけの事。

特に怖がりの女性は「ここに足を置くと滑るんじゃないか」という恐怖
心が付きまとう。だから尚更一点しか見ることができなくてストッパー
になるものを見つけることができない。見つけられないと、より一歩一
歩が怖くなるという悪循環にはまってしまう。へっぴり腰なんて、意識
すらできなくなる訳だ。

下りが怖い人は、リーダーの置いた足を見ながらそれについていくこ
とが大切になる。いかにストッパーを使っているか、段差を小さくする
技術、そのための目の動き、体の動きなどをその中でつかみ取って
いく、これが歩行技術を「盗む」こととなる。

貪欲になれば歩行技術も盗めて且つ楽に歩けるというものだ。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:28│Comments(0)
 
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