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2014年07月01日

事故防止に

ま、保険に入るというのはお守りのようなものでもあって、それを使
わないのに越したことはない。それによる膨大な利益を、保険会社
はもっと遭難対策に向けてもらいたいものだ。

実は日山協も保険会社からのバックマージンが大きい。れっきとし
た公益法人だからその運用は間違いないものだと思うが、しかしお
金を使う用途といえばクライミング競技にその多くが向けられてい
る。競技団体だから当然といえば当然なのだが、もう少し800万と
も言われる登山者の方向を向くべきではないかと思う。それが日山
協の原点ではないかと。

今や山岳協会も「法人」となり、公共のための活動が必要になって
きている。登山者は、それも間違いなく若い人が増えている。若い
人たちが個人的に山に関わる現状を黙って見ているのでなく、ステ
ップアップできるようなシステムを提供できたらどれだけ事故予防
に、そして登山界の発展に繋がることだろう。

去年、ロープウエー駅から西穂山荘に向かって登っていく中高老
年登山者の、少なくとも4人に1人はアイゼンが合っていないと思
いながら見ていた。そしてロープウエー駅から既にアイゼンを着け
て歩くその人たちが厳冬期に西穂を目指すという怖さを見て、登
山界の組織の有り様が「何か違うんじゃないか」と思った。

遭難対策のあり方、見るべき方向への違和感。言うのは容易いが、
組織のやるべき課題は大きく、それが必ずしも上手くは行っていな
い。そんな時こそ原点に戻るのが必要なのだと思う。事故防止に、
うまくお金が回るようにしたいものだ。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:38│Comments(0)
 
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