ラテルネ瀧根の登山塾

昨日は錫杖に行くつもりで出発したが、道路は濡れていて山はガス
に包まれていた。そのため平湯で引き返すことに。

家で一眠りしながら（？）どうするか相談し、Ｍ君は白出沢から穂高
岳山荘、そして奥穂から西穂山荘へ縦走すると言って１１時過ぎに
出て行った。４連休を大事にしたい彼の気持ちにちょっぴり感動。や
がて彼から、穂高岳山荘まで新穂高から３時間５０分で着いたと連
絡が入った。空身に近いとはいえ、なかなか立派なものだ。

僕は今日、歩荷仕事を引き受けている。毎年やっている乗鞍の石仏
探し、そしてその祠作りのための資材荷上げのお手伝いだ。だから
そのまま「沈」。

聞くところによると、去年は２９ｋｇだったのが今年は１０ｋｇほど重いら
しい。荷の形状もばらばらで、重心を決めにくいから結構大変だ。ま
た身長も縮むのだろう。だんだん僕は小さくなっていく。

それでも誰もいない登山道をのんびり汗して歩くのは気楽だし、まる
で精神が開放されるようだ。何も考えずに汗だくになって歩くって、な
んと気持ちの良いことなのだろう。

明日明後日頼まれていたバリエーションルートも行けそうな塩梅だ。
これも最初は奥穂南稜のはずだったのが剣・源次郎尾根、八ヶ岳の
２ルート、錫杖へとコロコロ変わり、昨日までは雨で中止のはずだっ
た。変更に次ぐ変更を強いられる最近の天気はおかしい。

１日からの番組制作は好天に恵まれそうだ。南岳山荘の従業員さん
たちに「多分１泊しかできないだろうけど、決して雨乞いしないよう」
とメールを送った。