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2014年09月22日

父、正治

朝ドラ「花子とアン」、とうとうお父さんが亡くなってしまった。娘のラジ
オ放送を聞きながら、というとても幸せな逝き方だった。

父親か・・・。昨日書いた丹後半島の大江山鉱山というのを調べてみ
た。父が日本冶金の技師として働き、転落事故で胸を痛めて退職せ
ざるを得なかった鉱山だ。父は、そこで働かされていた外国人捕虜か
ら慕われたと聞いたことがある。優しかった父が丹後で仕事をしてい
たこと、そこには「岩滝」というところや「滝根」という地名があること。
それらは全くただの偶然なのだろうが、父はどう思っていたのだろう
か。何かしら「縁」のようなものを感じただろうか。

その大江山には当時重要な鉱産物であるニッケルの鉱量が豊富
だったらしい。そして鉱夫が出征して人手が足りなくなると、連合軍
の捕虜などが投入されたという。その辺は「大江山鉱山 中国人拉
致・強制労働の真実」「憎悪と和解の大江山 あるイギリス兵捕虜の
手記」に詳しいとのこと。時間ができたら是非読んでみたい。

「滝根」のルーツもいいが、直接のルーツである父のことすら良く知ら
ない。胸を痛めてからというもの、随分苦労したという。身体が細かっ
たのも、そんな怪我が影響しているのだろう。

あまり親のこともよく知らないまま生きている。そして「花子」のように、
喜ばせてあげることもできなかった。それはもう取り返しがつかないこ
とだ。この先、父を知ることはますます困難になる。しかし間違いなく
僕は「父」そのものを受け継いでいるはず。今の出来が悪くても、自
分を大切にすることそして磨いていくことは、きっと父を大事にするこ
とでもあるのだろう。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:07│Comments(0)
 
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