ラテルネ瀧根の登山塾

御獄の被害者が５１人となり、今なお１３人の行方不明者がいるという。
そんな中、山に行ってきた報告を書くのはとても心苦しいものがある。
前穂のピークや重太郎新道から見えた御嶽の噴煙にも心が痛んだ。改
めてご冥福を祈りながら、以下前穂北尾根の記録。

昨日は５・６のコルを５時に出発し、前穂ピークには７時に着いた。昨
日はそのコルで「北斗七星に向かって」・・・と書いたが大間違い。丁
度東の５峰横に輝いていたのはオリオンでした。何考えてたんだろ。

天気が良さそうだし、さぞかし多くのパーティが・・・と思いきや北尾根
は貸切状態。素晴らしい雲海と日の出を独り占め。Ｋ君も感動しながら
ムービーを回していました。

〈４峰あたりで〉


早く着いたし、前穂ピークで涸沢ヒュッテのお弁当を食べる。食べやす
く、なかなか美味しいお弁当でした。早立ちする人にはお勧めです。

重太郎新道を下るが、登って来る人はまばら。この急登がやっぱり敬
遠されるのだろう。降りるに従ってダケカンバの紅葉がきれいになり、
丁度岳沢小屋が見えるようになる辺りからは真っ赤なナナカマドも出
てきて、それは素晴らしいものだった。



上高地では丁度１１時発あかんだな行きのバスに滑り込みセーフ。
Ｋ君は財布の中の半券を見つけられずに窓口に走っていたが、あか
んだなで全額払い戻してくれました。濃飛バス、なかなか親切。

こうして１時半には高山駅で解散し、２時には家でビールにありつい
てほとんど寝ていない身体を休めました。涸沢ヒュッテでは１人１枚の
布団で寝られましたが、いびきの接近確率が異常に高かったのと暑
いのとで寝られなかったのです。

これは「マユミの木」の紅葉（徳沢）