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2014年10月06日

Kと「永遠の0」

前穂北尾根から帰って軽く一眠りすると、郵便受けに不在通知書が
入っているのに気がついた。連絡すると、いつもの宅配さんがすぐ来
てくれた。届いたのは長野M氏からのこんな嬉しいもの。

Kと「永遠の0」


夜はさっぱりとキレがあるこのお酒を戴きながら、山行を振り返った。
一緒に登ったK君は、実は同じ山岳会にいた。退会して10年以上に
なると思うが、その彼が頼ってきてくれたのだった。

「剣の合宿では瀧根さんにしごかれました」と懐かしそうに語る彼は、
グリグリで単独登攀の練習中7m転落。手首を粉砕骨折したことがあ
る。周りの人に救助されて下山したのだが、僕に「手首をやったくらい
で人に頼るな」と一喝されたらしい。それでも、お世話になった人たち
に一緒に頭を下げて歩いたりした僕の一言一句を覚えていてくれた。

周りと馴染めずいじめも受けたと言う彼にとって、僕の存在は厳しくも
愛情のあるものだったらしい。時にはヘルメットで叩きもしたらしいが
そんなふうに思ってくれていて良かった。

「長年の夢を果たすことができた」と大喜びで帰って行った彼を、待っ
ている人はいない。天涯孤独になって久しい彼がまた次の夢を持っ
て、それを楽しみに仕事に頑張ってくれるといいな。そんなふうに思い
ながら、秋の夜長に杯を重ねた。

昨日は昨日で、どうせ台風で閉じこもるんだからと久しぶりにDVDを
借りに行き、「おう、永遠の0が出とるわ」と借りてきた。百田尚樹の
思想性はともかく、彼の作品にはどれだけ泣かされたか分からない。

また泣かされるのを承知で、酒はハイボールにした。日本酒だと多
分寝てしまう。ティッシュの山を築きながら見終えることができた。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 07:58│Comments(0)
 
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