ラテルネ瀧根の登山塾

昨日の御在所岳はすっぽりと雨雲に覆われていた。もう帰ろうかと言
いかけた頃、Ｏさんが一言。「せっかくだから、歩きだけでも行きたいな
ぁ～」・・・それで迷いは吹っ切れた。

日向小屋に挨拶に寄りたかったが、丁度朝ごはんの時間。帰りに寄
ることにして先を急ぐ。８時過ぎ、前尾根出合に着いた。コールが聞こ
えていたからどこかのパーティが取り付いていたのだろう。この天気
で、なかなか気合が入っているなあ！そういえば、すれ違ったパーティ
の１人がロープで確保されながら降りていた。そこには重苦しい空気
が流れていた。改めて、山は無事に帰るのが一番と思う。

貸切りの１の壁２ルートにロープをＦＩＸ。ユマールなどで登ってもらい
懸垂。Ｎさんは足が震えたと言い、Ｏさんは懸垂の姿勢が突っ立って
いて、慣れてないのが一目で分かる。

易しいところで繰り返し練習するのが一番。同じルートを５回、違う形
で登ってもらったが、みるみる違ってきてリードにも成功。「やった～」
との嬉しそうな声が聞こえた。最後に３ルートを一本づつ登って、最上
部のトラバース道から一回りして降りてきてもらった。ザレ場の処理な
どを含めて、とにかく繰り返すことが大事。総合的な練習ができると
いう意味でも、御在所は素晴らしいフィールドだ。

帰りに日向に寄ってご挨拶。週末にまたお邪魔するお願いもあった。
一日中、１滴も雨には降られなかった。やっぱり山は行ってみなきゃ
分からない。そんな「教訓」も得て、誰もいなくなった駐車場を後に。

四日市ＩＣ近くの「餃子の王将」で食事をして、高山には９時少し前に
着く。紅葉には少し早かったようだ。