ラテルネ瀧根の登山塾

望月環境大臣の後援会が660万円の支出をめぐって政治資金収支
報告書に事実と違う記載をしていたことについて、大臣はメモを見な
がら「妻がやったこと」と釈明していた。「そんな程度のこと、なぜメモ
を見なきゃ喋れんのだ」とＴＶに向かって突っ込んでしまった。

宮沢さんは「秘書がやった」と、昔よく聞いた話。秘書がＳＭバーに
行ったのかもしれないが、何でそんなところが「落ち着いて話ができ
るところ」なのか。こうなるとどんな大臣でも多かれ少なかれ収支を
ごまかしているように思えてくる。

第一次安倍内閣と同じ轍を踏むまいとしたはずだったのに、なかな
かお金のことはうまくいかないようだ。「女性が輝く社会」とか「最優
先」ばかりの課題、言うことはとてもカッコイイのだが、このところの
冷え込みと同じようにお寒くなってきたのではないだろうか。

寒くなってきたと言えば御嶽の噴火から１ヶ月が過ぎた。行方不明
者の上には火山灰と雪が積り、隔絶した世界に閉じ込められてしま
う。僕の住んでいる地域の班で集まった時、ネットでは犠牲者に対
して批判的な意見が多いと聞いた。

そんなこと思いもよらなかったが、世の中すさんでくるとそういった
人種が増えるのだろうか。まるでヘイトスピーチのようなもんじゃな
いかと情けなくなった。格差、不公平・・・そんなものが生み出した
妖怪は決して「イスラム国」ばかりではない。

スイスのシンクタンク・世界経済フォーラムの発表した「男女格差
報告」では、日本は調査した１４２カ国中、未だ１０４位だという。

社会も人の中にも寒風が荒む。