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2014年11月05日

会の体質

会の歴史を調べたのは、9日のシンポジウムの前に開かれる千種ア
ルパインのセルフレスキュー講習会のため。現代表から、金曜の夜
皆が集まってから「実際の事故事例から学ぶ」として講話を頼まれた
からだった。

約30年の歴史で20件、へり出動が5回。これが多いか少ないかな
んて意味のないことだ。少ない方がいいに決まっているが、やればや
るほど多くなるのは必然でもある。逆に何もやらなければ事故も起き
る訳がない。

登ることばかり追求していると何かあった時に何もできない。事故は
起こるものだという認識を若い会員に持って欲しい、そんな代表の願
いだった。

改めて歴史を振り返り、レスキューとは総合力であり、登ることは登
山の一側面に過ぎないと再認識。登ることは華だが、決して全てでは
ない。若い会員の参考になればと引き受けた。

20回の事故で亡くなった会員は一人もいない。僕の関わった遠征で
誰も失っていないのと同様、これは素晴らしい財産だ。名古屋のアル
パインクラブでは稀有な存在だと思う。これも大したことやってない証
拠かもしれないが、現代表のようなリーダーがいての結果だと思う。

とかく事故は会の体質と関係しやすい。登ることばかりが主流の会、
あるいは会員を膨らませるだけで面倒を見ない会では事故が起こり
やすいのは当然。

千種アルパインは現在、会員募集を当面見合わせている。しっかり
育て、伝承していかないといけないという代表の方針でもある。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:56│Comments(0)
 
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