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2014年12月26日

韓国人登山者

先日、名古屋の映像カメラマンMさんとお会いした。Mさんは韓国の
登山者の受け入れ態勢を模索している。

韓国の登山者というと去年の宝剣岳の事故のように“屍を乗り越えて
進む”ようなイメージがあったり、山小屋では大声でひんしゅくを買うよ
うなイメージが強く、敬遠されているのが実情だ。Mさんはガイドをす
ることについてどう思うかと聞くので、正直遠慮したいと答えた。

実際たまに韓国の旅行社から問い合わせがあるが、安さだけを求め
ているような気がする。Mさんによると、やっぱり10人とかの大所帯
で、予算上ガイドは1人にしたいというのが多いらしい。場所は穂高
稜線、大キレットが憧れの的のようだ。そんなところはガイドレシオか
ら言っても1人では無理な話。安全は確保できない。儒教の国なので
歳を取ったガイドの言うことは聞くらしいが、若いガイドだと言うことも
聞かないという。それじゃ何があっても責任は持てるわけがない。

しかし今年のヨーロッパでもそうだったが、(ヨーロッパへ行くような登
山者は「安近短」ではないのかもしれないが)持っている行動食をくれ
たりして人懐っこいところもある。

「郷に入っては郷に従え」ではないが、日本における登山のマナー、
文化をどう理解してもらうかが最も大きな課題だろう。後はコミュニケ
ーションを取れるかどうか。

民間外交ではないが、そんなところで仲良く山に向かえたら何よりの
話だ。Mさんはその後韓国領事館でいろいろ話したという。まずそうし
たところから道は開かれていく。旅行社からも啓蒙活動がされるよう
になればいい。理解しあうことが一番大事なことだろう。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:50│Comments(0)
 
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