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2015年01月14日

群集、その2

山から帰って、成人式で荒れた横浜の話を聞いた。そしてフランスの
銃撃テロ事件の犠牲者を追悼する大行進に370万人が参加したと
いうニュース。質の両極端の裏に、荒れる若者たち。

改めて「イスラム国」に希望を見出して各国から志願する若者たち。
それは若者たちだけの責任ではない。そういう環境を作ってきたのは
我々の責任だと一般論を書いても仕方ないが、人間の持つ弱さとい
うものを改めて考える必要があるのではないか。年明け、サンデー
モーニングの企図するものは多分それだったのではないかと思う。

人類の忌まわしい記憶の一つに、民族意識を煽るヒトラーに操られた
国民というものがある。番組の中でもヒトラーを「崇拝」した人が登
場していたが、「ヒトラーに自信を与えられた」と言っていた。

ワイマール共和国から「民主的」に支持されて登場したヒトラー。権
力は求心力を持つために群衆の弱さを利用するという。ヒトラーはま
さに「宣伝を継続して使用すれば天国を地獄と思わせることもできる」
と言ってはばからず、愚かな群集=国民を率いた。

さすがに現代ではそこまではあり得ないだろうが、流され、ついて行く
だけの人が多すぎやしないか。

ヒトラーは公共事業で失業者を減らし、国民総生産も高くなったとい
う。「各家庭にフォルクスワーゲンを」なんてスローガンが掲げられた
り、国民を喜ばすために「歓喜力行団」なるものが作られてもいたらし
い。我々は確かに、見える「豊かさ」に弱い。

何だかアベノミクスという「呪文」で、景気を良くするんだと言いながら
憲法を変えようとしているこの日本に、似ている気もする。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:53│Comments(0)
 
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