ラテルネ瀧根の登山塾

埼玉に住む同級生Ｗがやってきたので、Ｈと飲みに出かけた。この
前初めて知り合った「ゆう月」のオーナーＳさんがその二人と同業だっ
たとかで声を掛けられていて、合わせて４人。当然場所は「ゆう月」に
お願いしてあった。

６時間ほどそこで飲んでいただろうか。美味しい料理をたらふく出して
いただいて、途中聞いた話によれば「山車・から口」も２升空にしたと
か。帰るまでに、下手をすると３升飲んでしまったかもしれない。すっ
かり迷惑を掛けてしまった。

ＷはＨの家に泊まる段取りになっていたが、なぜかホテルを取ると言
い出した。頑固じじいは何を言っても聞く耳を持たない。折衷案で、僕
の家で飲み直すになった。

とっておきのシングルモルト、余市１５年ものをストレートで半分くらい
空け、そのまま雑魚寝。お陰で昨日は一日中ムカムカしていた。

どんな地位や境遇にあろうが「同級生」に戻ってワイワイやれるのが
そのいいところだと思うのだが、なかなか戻れない人もいる。人生を
引きずったまま、死ぬまで開放されることのない人もいる。

昨日、吉野弘さんの詩が評判になっていると「クローズアップ現代」。
「やさしい心の持主は　 いつでもどこでも　 われにもあらず受難者と
なる」という「夕焼け」や、「二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほ
うがいい という「祝婚歌」。

多くの頑ななままの人たちには吉野さんの「優しさ」にでも触れて、も
う少し楽になって欲しいと思う。しかしそれにしても、自分を変えると
いうことの難しさよ。