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2015年01月30日

人質交渉

ヨルダンがいいように振り回されているかに見える。24時間と脅され
てから、次は昨日の日没までと来た。パイロットの命は全く分からな
い。メッセージを読まされる後藤健二さんの存命だけがかろうじて分
かるだけだ。最終期限を過ぎ、不安な時が過ぎていく。

ヨルダンの外務大臣によれば後藤さんとパイロット2人を死刑囚と交
換するよう交渉していたようだが、「イスラム国」側は1回としてパイ
ロットを開放するとは言っていない。パイロットの生存が確認できない
として、ヨルダンは昨夜までの期限内に死刑囚の開放をしなかった。
交渉の主導権争いなのか結構強気のようだ。

「イスラム国」はこれまで恐怖を与えることで自らの力を誇示してき
た。その意味で、そもそも「交渉」はあり得なかったのかもしれない。
パイロットの無事を祈る。

過去、十字軍をはね返したヨルダン。今は欧米にとって重要な拠点と
なっていて「イスラム国」への空爆にも参加。そのヨルダンの中で、「も
う欧米の言うことは聞くな」との声が拡がっているらしい。これでパイ
ロットを仮に救えなかったとしたら、ヨルダンの王政も相当な打撃を受
けるのだろう。例え後藤さんが開放されても、だ。

CIAでも人質救出に失敗するというのに、安倍さんも自衛隊による邦
人救出に言及。よほどCIA以上のものに意欲があるようだ。

「流星ワゴン」(重松清)の「人生には分岐点がいくつもある。でも間違
いはその時には分からない」を重ね合わせてみた。どこでこんなこと
になってしまったのだろうか。もう取り返しはつかないのだろうか。全て
はヨルダン政府の交渉に委ねられた。



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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:40│Comments(0)
 
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