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2015年02月13日

ロスタイム2

ロスタイムを少なくするために必要なこととして、昨日は主体性と理
解する力の2つを挙げた。

3つ目はスピード。ゆっくりだったら子供でもできることを、いかに早
くできるか。そして山での作業分担をいかに受け持つかはパートナ
ーシップでもある。それに加えて他の仕事を実践するためには、“必
要な仕事”を理解していないと能率が悪い。

テントを持つメンバーはテントを撤収しなければパッキングできない。
そんな仲間がいるなら、自分のパッキングは置いといてまず共同装
備の撤収をするのが合理的なのは言うまでもない。皆、まちまちな
ことをやっていて能率が上がるわけがない。すべての作業をいかに
早く、そしてパーティとしていかにロスがないか。そんな姿勢と取り組
みがなければ、決して余裕は作れない。

遅い人ほど、普段もゆっくりやっている。思考と動作が結びつかない
からより時間が掛かってしまう。必死に早くする努力で思考と動作は
合致するようになっていくものだ。

次に技術の向上。岩稜などではアイゼンワークがどれだけ揃ってい
るかがパーティの力量となるが、一人でもへっぴり腰がいれば、その
スピードが大きく後退するのは当然のこと。それだけでなく、事故も
起きやすい。

この正月に起きた奥穂高の遭難も、女性の滑落が第一の原因のよ
うだ。その救出とビバーク、冬季小屋までのゆっくりの行動でメンバ
ーは凍傷になった。自分の技術の向上はパートナーシップでもある
ことを認識し、弱点を克服する努力をすべきだろう。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:21│Comments(0)
 
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