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2015年02月03日

善五郎の滝

アイスクライミングの講習会で善五郎の滝に行ったが、氷の発達がイ
マイチ。左側の本流は露出し、流れを包むように円筒状に発達した氷
がきれいだった。日射しによってその露出している流れがどんどん多
くなり、河床の氷や雪の上を流れては伏流水のように消えていた。

善五郎の滝

この写真に写っていない右側の氷も2/3は水が滴っていて、使えるの
は本流側の1/3。先日、多分ここで事故は起きた。(本流側が登れたら
しいから冷えていたのだろう。もっと右側かもしれない)「上で支点を作
ってロアーダウンするから」と出発したAが降り始めた途端に墜落した。

氷自体は8mほど。取り付くまでが3mくらいの斜面になっている。多
分Aはその斜面に落ちてきたのではないかと思われる。

もちろん落ちたのは確保者Bがビレイを解除したからに違いない。な
ぜ解除したか、だ。「ロアーダウンするから」というAが出発する時に
言ったことを、どうやら聞いてなかったのか理解していなかったと思わ
れる。理解していればあり得ない事故だからだ。

言葉を理解していないとしたらそれも問題だが、聞いてなかったとす
るなら余裕すら無かったということになる。緊張?パニック?

幸いAの怪我は4週間の安静で済んだらしい。それにしても核心は
「状況判断」ができないことにあるのだろう。降りようとしているのを見
てビレイを解除するだろうか。何も見ていなかったのに違いない。

こうしたものが「登る」という「華」の裏にありがちな「危険」。「華」のな
いところにこそ大事なものがあるということを実証した事故だった。

そんなことも踏まえ、「安全を創る」ことをメインに昨日の講習を終え
た。休憩場所に陽だまりを求めながらの青空の一日。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 09:07│Comments(0)
 
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