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2015年02月14日

ロスタイム3

昨日は久しぶりに飛騨山岳会のリーダー格の面々と一杯会。五右衛
門と言う居酒屋で、5人で焼酎2升を空けてしまった。さんざん食べて
飲んで、それで1人3700円。

それは関係ないが、2日続けて書いたロスタイムの防止策。最後に想
像力というものを挙げたい。「ここはどんな危険がありそうだ」「あんな
稜線近くから水が流れているということは稜線に雪田があるなど集水
面があるのだろう」なんていう想像力。雪の稜線を歩いていて夏の稜
線を想像したり、あるいは逆に夏歩いていて冬の雪庇の発達を想像
したり。

想像力を働かせることができるということは周りを見る力があるという
ことでもある。だから実際に役にも立つわけだ。

本を読んでその山に憧れたりする力も想像力。自分の想像の翼を広
げて夢を持つ力。そんな力が山の世界を創造していく力となる。それ
がなければ「与えられる山」から脱出することはできない。

昨日から書いたそんな5つのキーワードは互いに関連していて、一人
ひとりが自分のこととしてやらなければいけないこと。何のためか、そ
れはロスタイムを排除して余裕をつくるため。余裕を生み出す努力が
安全を創るということだ。

これまで書いた5つのキーワード「主体性」「理解すること」「スピード」
「技術」「想像力」の頭文字を集めると「主理ス技想」となる。こじつけ
だが、これは「しりすぎそう」にするための作為があった。「知りすぎそ
う」何を?それは登山に求められるもの。それは無事に帰るために余
裕をつくることだと思う。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 10:51│Comments(4)
この記事へのコメント
ロスタイム、勉強させていただきました。
自分のなかでまとまりもなく考えていたことを整理していただいたように思います。
ゆとりを持つことこそが想定できなかったリスクに対応できると考えています。しかし、道迷いによる多くの遭難者はこのゆとり、落ち着きを失っているようです。「しりすぎそう」大事ですね。良いヒントをいただきました。
Posted by 松下征文 at 2015年02月14日 11:24
この5つの要素を1つにむすびつけるのは、ひとえに経験。結局、山に通う中でしか身に付かないものですね。どんな意識を持って山に行くかということだと思います。
Posted by やまたろう at 2015年02月14日 15:32
すんません、「尻すごそう」ってどんなんか想像してしまいました。
Posted by 松 at 2015年02月14日 22:04
松下さん、いやつまらんゴロ合わせでスミマセン。でもやっぱり余裕は大事ですよね。

やまたろうさん、そのとおりですね。経験こそ知恵を生み出す源泉だと思います。

松ちゃん、オレも想像しちゃったよ。K2で二つ並べるとか・・・
Posted by ラテルネ瀧根ラテルネ瀧根 at 2015年02月15日 05:51
 
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