ウエブはこちらへ! http://laterne.web.fc2.com/

2015年02月11日

「世界からネコが消えたなら」

昨日は、頼まれた仕事に出かける準備をしていたら電話が。「雪で高
速が通行止め、よって仕事も中止」とのこと。「ラッキー!!」

朝ドラ後にうつらうつらする気持ちよさを想像したり、読みかけの「世
界から猫が消えたなら」を読める喜びに浸った。特に、こたつに横に
なって本を読み、自然に頭を突っ伏して寝てしまう気持ち良さといった
らない。今冬最大の寒気が来ている日、そんなぬくぬくできる自分は
幸せだと喜んだ。

そしてその通り「あさイチ」で天ぷらの揚げ方に感心しながらうつらう
つらし、本の続きを読みながら「ここらで、」と突っ伏してみたり、幸せ
な午前中があっという間に過ぎ去った。

「世界から猫が消えたなら」(川村元気・著)は、「何かを手に入れるこ
とで失うものがある」ということや「自分が気づかなかったこと」の大き
さを、自分の「死」に直面して気づかされるというストーリー。

「目の前のことに追われれば追われるほど、本当に大切なことをする
時間は失われていく。そしてその大切な時間が失われていることに
まったく気付かないのだ」・・・1日の命と引き換えに時計をこの世か
ら消した主人公が思ったことに目が止まった。それは僕が最近思った
ことでもあるしほとんどの人の現実でもある。

川村さんは映画プロデューサーらしい。1日の命と引き換えにこの世
から何かを消すという悪魔(それは自分)との取引の中で、消すことと
の葛藤にもがく主人公をモデルに、人生を表現している本に思えた。

昼用に準備してあった弁当を食べてもう一回読み直したり、「善五郎
の滝」墜落事故の資料を修正・加筆したりのゆったりした1日。


スポンサーリンク

Posted by ラテルネ瀧根 at 06:36│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。