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2015年03月03日

危急時対策

最後に危急時対策について。これまで僕も、どれだけビヴァーク訓練
の勧めを言ってきたかわからない。登山は余裕を作ることが大切だと
書いてきたが、ビヴァーク訓練というのは精神的な余裕を作ることで
もある。

この冬、甥っ子の仕事の手伝いでよく車で走ったが、そこで気づいた
ことがある。雪国では道路が除雪してあるが、道路の両側にその雪
が高く積み上げられている。トンネルの管理所やパークングなど停め
られるスペースがあるから、そこに車を置いて近くで掘ってみる。

竪穴、横穴、自由自在。身体が横になるだけのスペースを掘ってマッ
トを敷き、シュラフカバーだけで寝てもいい。天気が良ければ、改めて
星の多さに気付かされることだろう。本格的な雪洞なら丁寧に天井を
丸く削り、寝る部分を一段高くすると少しは暖かい。(冷気が下に貯ま
って出て行くように作る)

雪を道路側に落とさなければ誰の迷惑にもならない。寒くてたまらな
ければ車に逃げ込めばいい。わざわざ山に行かなくても、そんな風
にしてどこでも練習はできる。寂しかったら仲間と雪洞を連結させて
宴会をやってもいい。風を防ぐことさえできたら眠れなくたって平気
だ。人間って結構強いことを実感し、ビヴァークがとても身近なもの
になってくる。(但しあくまで自己責任でやって下さいね)

あえて山でそれを実践できたらもっといい。クレバスに飛び込んで寝
てみたり、這松を掘り出してそれをベッドに寝てみたり。それができた
らもう何があっても怖くないという自信がつく。その自信が無理をしな
いという余裕を創ってくれる。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:11│Comments(0)
 
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