ラテルネ瀧根の登山塾

一昨日、高山は朝から小雨。天気図を見ても、谷川岳辺はあまり良く
ない。高気圧が４つも並んでいるのに南岸低気圧が幅をきかせてい
る。「うん、どうせだめだったな」と言い聞かせるように突然入った仕事
をしていたら、「谷川の怪人」から電話。

「Ｏ君が入ったけど、３ピッチで敗退したってよ。落氷が顔に当たった
らしい」「え～３スラに入ったの？そうか、敗退かぁ」（自分が行かなか
ったのを納得するように）「そうだよ。でも先行の３人パーティはどうも
抜けたらしいぞ」「何、他にもパーティいたんだ？」「氷は最高だったっ
てよ」「何だそれ～」

確かに行くに当たって「何か」にすがろうとした。それは情報だ。そし
てその情報に流された自分が悪かった。Ｏ君は毎週入って様子をう
かがっていたらしい。自分の目で見て判断したＯ君は、３ピッチで敗
退したとはいえ見事という他ない。

クッソ～！自分に腹を立てながらビールをあおり、熱燗を飲み、シー
バスまで飲んでこたつで寝てしまった。

そうだったか。６日金曜の満月。その明け方から、つまり７日早朝に
予定通り登り始めれば、僕の課題の一つはクリアーされたかもしれ
ない。情報は少ないほど面白い。ドキドキしながら足を運び、条件が
悪くて帰ってくることになってもそれはドキドキを楽しめた訳だ。そん
な自分を忘れ、情報にすがろうとした結果がこれだ。

２０日は戸隠に誘ってくれている仲間がいる。それに合わせたように
１６日から２８日にまたがって協会のエンサ研修（スキー）がある。こ
の時期、スキーより山に行きたいのが本音。悩ましいところだ。