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2012年07月26日

周りを見ること

下山後の温泉に神奈川県の高校山岳部が入っていた。
洗い場で立ってシャワーするから「周りに掛かってるよ」と注意。

どこ行ってきたの?と聞いたら、嬉しそうに「槍です」
「槍から双六をピストンしてきました」と可愛かった。

楽しかった思い出とオヤジに注意されたこと、
周りを見ることを覚えていて欲しい。

常に周りを見ること、これは山登りにとって大事なポイントだ。
特に危険がつきまとう場面では欠かせない。

見て判断してどう動くか、仲間のためにどうするかを考えること。
刻々と変わる状況によってどうするかを考えること。
それらに素早く反応し対処すること。

昨日、ご飯を食べる度に人の前に肘を突き出す男を書いたが
周りが見れない人間は、見なくて済む世界に生きている。
決して危険なところには行けない人だ。

普通の登山をする人の無防備さは「特異性の原則」そのもの。
「どう自分の身を守るのか」という観念はない。新たな発見だった。

考えて見れば当然で、聞きかじった知識や講習を受けた程度では
牙をむく自然には太刀打ちできないし、危険なところには行けない。

逆に言えばアルパインクライミングを実践するものは
自然の中で生きるための知恵を日々鍛えられるということ。

どちらがいいのか、なんて問題ではなくて
総合力を身につけるためにはロープを使う登山をしない限り
それは無理だということを再認識した。

〈久しぶりに見たブロッケンの妖怪〉
周りを見ること

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:22│Comments(0)登山
 
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