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2012年11月27日

不安要素を解決していくこと

歩き方はもちろん、ピッケルを持つ手の動き一つで
その人がどの程度リラックスしているかが分かる。

リラックスしていなくては全身の関節の自由度が小さいから、
バランスを崩した時の対応が難しい。

時にはその場のスリップを利用し、体重を載せたまま
一歩で数歩分稼ぐというのは雪山の下りでよくある話。

更に雪質を見極めながら、かかとを入れる角度を変えて
スピーディな下りを実現する場合もある。

春山で多いのがそんな時の危険だ。
突然、雪の下に潜む空洞にはまってしまうことがある。

そんな時、瞬時に逆の足を同じところに突っ込むと
雪を踏む面積が増え、抵抗が増えることで沈みも少なくなる。
何よりも逆足が前に出てしまう(重心が、沈みつつある足より前に
行ってしまう)ことによる靭帯損傷を防ぐことができる。

そんな時の瞬時の動きは本能的な動きと言ってもいいだろう。
そしてそれを保証するのがリラックスだ。

固くなっていると柔軟な対応ができないが、不安は緊張を更に助長する。
だから不安を閉じ込めないよう解決していくのが重要だ。

転倒も含めたその場その場の動きを、こうだったからこうなるのだと
冷静に分析し、こうした方が良かったと考えるのを繰り返すことで
初めて失敗も生きてくるし、いい動きが更に伸びる。

そんな意識をする山行をどれだけするか、
それが歩行技術を向上させるのにとても大きなポイントだ。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:50│Comments(0)登山塾
 
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