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2011年05月07日
富士山の思い出 その①
今日は富士山に行くつもりだったけど
河口湖の予報でだったから中止。
十数年前、丁度こんな時季に行った時の事。
悪天の中、1人で8合目辺りを登ってた。
単独峰だから風がものすごいのは当たり前。
風が来た時には、両足を広げて頭を山側に倒し
ピッケルを刺して丁度3角形になる耐風姿勢というのを
採るわけだが、その時は強烈だった。
両足が浮いてしまったのだ。
かろうじてピッケルが残ってくれ、飛ばされずに済んだ。
その時、少し横を誰かが滑落して行った。
どうする訳にもいかない。
風が弱くなる一瞬(風が息をつくと言う)を
つかまえながら小屋まで進んでツェルトを被った。
ツェルトの前を両足で押さえ、後ろをお尻に敷くと
頭をてっぺんにした空間ができる。
そこでお湯を飲もうとコンロに火を点けていたら
しっかり張っていた空間が暴風で潰され
一瞬にして焼け出されてしまった。
半雪洞で朝まで我慢を強いられた苦い経験だった。
滑落した人を含め、何人かが翌日遺体で発見された。
この連休も富士山で滑落して亡くなっている方がいる。
富士登山、くれぐれも気をつけたいものだ。
(写真は北鎌尾根)
河口湖の予報でだったから中止。
十数年前、丁度こんな時季に行った時の事。
悪天の中、1人で8合目辺りを登ってた。
単独峰だから風がものすごいのは当たり前。
風が来た時には、両足を広げて頭を山側に倒し
ピッケルを刺して丁度3角形になる耐風姿勢というのを
採るわけだが、その時は強烈だった。
両足が浮いてしまったのだ。
かろうじてピッケルが残ってくれ、飛ばされずに済んだ。
その時、少し横を誰かが滑落して行った。
どうする訳にもいかない。
風が弱くなる一瞬(風が息をつくと言う)を
つかまえながら小屋まで進んでツェルトを被った。
ツェルトの前を両足で押さえ、後ろをお尻に敷くと
頭をてっぺんにした空間ができる。
そこでお湯を飲もうとコンロに火を点けていたら
しっかり張っていた空間が暴風で潰され
一瞬にして焼け出されてしまった。
半雪洞で朝まで我慢を強いられた苦い経験だった。
滑落した人を含め、何人かが翌日遺体で発見された。
この連休も富士山で滑落して亡くなっている方がいる。
富士登山、くれぐれも気をつけたいものだ。
(写真は北鎌尾根)
Posted by ラテルネ瀧根 at 18:42│Comments(0)
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