ラテルネ瀧根の登山塾

お盆前という事もあって、昨日はお墓の清掃に行き、
静かに手を合わせて来た。

ミンミンゼミが鳴いていて、日差しが暑かった。
丁度、御巣鷹山の日航機墜落事故から26年目、
あの日も暑かったんだよなぁ。
追悼登山では震災犠牲者にも黙祷がされたという。
「今でも戻ってきて欲しいと思う」という奥さんの涙に
改めて人の思いを見た。

誰でも家族や仲間がいる。
そうした家族や仲間のために涙する事。
そんな尊い涙を人はどれだけ持てるのだろうか。

僕らは過去と同居している。
今見えている星が遥か過去の光であるように。
涙した人を時には思い、生きている。

涙という不思議なもの。
そんな時、人は間違いなく純粋。
感情の源泉に人としての思いがある。

一時も停まる事のないこの宇宙の中にあって
あまりの絶望に、時が止まったかのように思っても
やがて人は涙の源を背負って、また歩き始める。

そうして常にいくつもの過去と同居している。


今日からお盆休み。
多くの人が山に出かけるんだろう。
安全に楽しい登山をね！